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上薗 裕史
Journal of Materials Science Letters, 9, p.841 - 844, 1990/00
被引用回数:1 パーセンタイル:11.89(Materials Science, Multidisciplinary)玄武岩質輝緑凝灰岩と共存する天然地下水の組成を模擬した合成地下水を調整し、その中でのガラス固化体の浸出挙動について検討した。浸出実験は70Cで49日間、また20Cでは1年間継続した。エネルギー分散型元素分析装置付きの走査型電子顕微鏡(SEM=EDX)で浸出後のガラス固化体表面を観察し、表面に付着した微粒子の成分を詳細に調べた。その結果、ガラス固化体中の希土類元素(La、Ca、Nd等)は、Caとともに炭酸塩として析出することがわかった。またガラス固化体中のBaは浸出液中の硫酸イオンとともに析出する傾向のあることがわかった。これらは、ガラス固化体の浸出挙動に対して地下水中の陰イオンが影響することを示している。実際の地層処分場でもこのような析出反応を考慮する必要がある。
上薗 裕史
Journal of Nuclear Materials, 172, p.319 - 324, 1990/00
被引用回数:4 パーセンタイル:47.14(Materials Science, Multidisciplinary)日本の天然地下水の組成の一例を参考にして合成地下水を調整し、その中でのガラス固化体の浸出挙動について検討した。浸出実験は70Cで49日間、20Cでは1年間継続した。その結果、ガラス固化体の浸出挙動は、合成地下水中では同時溶解的(congruent)になり各元素の浸出率が互いに近い値になる傾向にあることがわかった。比較のため行なった脱イオン水中での浸出試験では、非同時溶解的(in-congruent)であった。合成地下水の化学的性質が同時溶解的浸出を促進したものと判断した。実際の深地下の処分場でも同時溶解的な浸出が起こりやすいと推察した。
上薗 裕史; 清水 勇; 馬場 恒孝
Journal of Nuclear Science and Technology, 24(4), p.308 - 314, 1987/04
被引用回数:7 パーセンタイル:60.01(Nuclear Science & Technology)70Cの温度で28日間、合成地下水及び脱イオン水中でのガラス固化体の動的浸出試験(MCC-4)を行なった。浸出液の流量は0.1、0.01、0.001ml/minの3段階に設定した。比較のため静的浸出試験(MCC-1)も行った。(1)本実験の範囲では、流量の増加とともにSi及びBの浸出量は増加し、浸出量の上限値は認められなかった。(2)合成地下水中では、MCC-1の浸出量はMCC-4の浸出量(流量0.001ml/minの場合)とほぼ等しくなった。一方、脱イオン水中では、MCC-1の浸出量はMCC-4の浸出量(流量0.001ml/min)よりも多くなり、これは脱イオン水のpHの上昇により浸出量が増加したものと考えられた。
清水 勇; 上薗 裕史
JAERI-M 86-070, 46 Pages, 1986/04
模擬高レベル廃棄物ガラス個化体の合成地下水中等での底流速浸出試験を行った。試験は主にMCC-4法に従って行い、流速は0.1, 0.001, 0.001ml/min.の3通りに設定した。温度は70C、浸出時間は28日までとした。ガラス固体化の浸出量は一般に流速が高くなるほど多くなった。流速ゼロの静的浸出試験では、流速0.001ml/min.の場合と比較して浸出量が多い場合があり、特に進出液のPhが上昇しやすい場合にこの傾向を認めた。Na, B, Cs等の進出量は一般にSiの浸出量により多くなり、底流速浸出試験でもSi-richの表面層の生成が考えられた。使用した浸出液の中で、合成地下水は低い浸出率を与える傾向があり、浸出液中のイオオンの効果が無視できないと思われた。また、本実験の合成地下水中で浸出させたガラス個化体の表面変化は、別に行った実地下水中での変化と似ていることがわかった。
上薗 裕史; 馬場 恒孝
Journal of Nuclear Science and Technology, 23(8), p.755 - 758, 1986/00
被引用回数:4 パーセンタイル:60.21(Nuclear Science & Technology)14Cで天然の地下水中で浸出させたガラス固化体と、70Cの合成地下水中で浸出させたガラス固化体とを比較し、両者が次の2点で類似していることを見出した。第1に、天然の地下水中で起こる不均一な浸出(10m程度の長さの多数の溝の生成)は、合成地下水70Cの浸出でも起こる。第2に、希土類元素の濃縮した粒子のガラス表面への付着が、どちらの条件でも起こる。この結果は、70Cの合成地下水中での浸出試験によって、14Cの天然地下水中での浸出試験の加速した結果が得られることを示唆する。浸出率で比較した場合には、約25倍の加速試験になっている。